びっくりハウス
市内にできた遊園地に行きました昭和の真ん中過ぎの時代です私と祖母は次兄の先導で家の形をしたアトラクションに入りました中にはベンチが置いてあるだけです勝手知ったる次兄はさっさとベンチに腰掛けました祖母と私はわけもわからず次兄に従いましたやがて入り口が閉められた次の瞬間です私と祖母は悲鳴をあげてまず椅子にしがみつき次にお互いにしがみつきました家が逆さまにひっくり返ったのです正しくいうと壁と天井が回っているのですがそれがわかるまではびっくりもびっくりのびっくりでした老婆と幼児のあまりの慌てように他の客たちは爆笑し兄は横で失笑していましたびっくりハウス