神無月の巫女×姫神の巫女二次創作小説「召しませ、絶愛!」(十八)
日乃宮家の御神巫女。ありとあらゆる殺人の業を仕込まれた自分からしたら、あまりにも手ごたえのなさすぎる相手だった。何かが物足りない。敵としてはまったく斃(たお)し甲斐のない相手。しかし、どこか充たされてしまう。それが一層不愉快でもあった。もし、この娘のお気に入りをめちゃくちゃにしてやったとしたら、そうしたら、この娘は本気の本気で私に刃向かってくれるのではないか。だとしたら、それもまた良し。全力で打ち込んでくる敵をみごと裁いてこその、あっぱれ戦士というものだ。十数年の修行の成果としても、腕が鳴る相手と巡り会いたいものだ。そう、彼女の大切なものを壊しさえすれば…──。地球を割るぐらいの、宝箱のようななにかを潰してやれば…、たとえば、わざとプレゼントをして、それを目の前で粉々にしてやるとか…。最近、私は拾った貝殻...神無月の巫女×姫神の巫女二次創作小説「召しませ、絶愛!」(十八)